初版、改訂版、現行版。44の全札を一挙に集めた上毛かるた解説本.
人口が200万人から190万人に減ったことで、「かるた」も下方修正されることがニュースになるほど群馬県民にとっては馴染みの深い「上毛かるた」。
初版が発行されたのが昭和22年。74年の歴史を持つ上毛かるたの解説本『上毛かるたはカタル』を刊行しました。著者は一般社団法人KING OF JMK代表理事・渡邉俊。毎年、上毛かるたの大会を開催するまさに上毛かるたのKING。
300ページを超える本書には、歴代絵札をすべて収録。
驚くべきは絵札のデザイン性の高さ。昭和22年と昭和30年のものは木版でレトロで独特の色使いが特徴。
またかるたの句も群馬に特化した群馬愛あふれる内容になっている。
「つ」つる舞う形の群馬県
「い」伊香保温泉 日本の名湯
「ね」ねぎとこんにゃく 下仁田名産
今回、注目を浴びているのが「ち」の句だ。
群馬県の人口が200万人から190万人に減少したことで上毛かるたの句も下方修正されることが決定。
日本の人口減少が思わぬところに波及したといえます。
「上毛かるた」を深く読み解くと、群馬の歴史だけではなく日本の歴史も垣間見ることができる1冊です。