印税率を徹底比較！プリントオンデマンドと出版社、どこで出版すべき？

従来の出版社（商業出版）

メリット

従来型の商業出版では、出版社の編集者と著者が協力して書籍を作り上げていきます。読者の心に響く文章表現や構成は、プロの視点なくしては難しいでしょう。

また、出版後の販促活動についても、出版社が持つノウハウやコネクションを活かすことで、より多くの読者に届けられる可能性が広がります。

さらに、商業出版された書籍は、書店に流通される可能性があります。書店に自分の書籍が並ぶことは、著者にとって大きな喜びであり、達成感を得られるでしょう。

デメリット

従来の出版社で商業出版する場合、著者の知名度が低い場合や、出版社の出版する本の傾向と著者の出版したい本の内容が合致しない場合、企画が通りにくいという側面があります。

また、商業出版の場合、出版にかかる費用は出版社が負担します。そのため、著者に支払われる印税率は低い傾向にあります。

電子書籍出版

メリット

電子書籍出版のメリットは、なんといってもその手軽さとコストの低さです。

従来の書籍出版と比較すると、印刷費用や流通コストが大幅に削減できます。そのため、低価格で販売でき、読者にとっても手に取りやすいものとなります。

また、印税率も紙媒体の書籍よりも高めに設定されていることが多く、収益化しやすいという側面もあります。

費用を抑えつつ、収益を最大化しやすい電子書籍出版は、これから執筆活動を始めようと考えている方にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。

デメリット

電子書籍はデータでやり取りをするため、紙媒体での出版はできません。そのため、紙媒体で本を出版したいと考えている方には不向きです。

また、電子書籍を読むためには、電子書籍リーダーやスマートフォン、タブレットなどの電子機器が必要になります。

電子書籍リーダーを持っていない、スマートフォンやタブレットを普段使い慣れていない層にとっては、電子書籍を読むこと自体にハードルがあり、結果的に読者層が限られてしまう可能性があります。

自費出版

メリット

自費出版は、費用はかかりますが、内容やデザインに関して出版社の意向を気にすることなく、自分の思い通りの本を出版できるという大きなメリットがあります。

紙の種類や本のサイズ、表紙のデザイン、本文のフォントやレイアウトなど、すべて自由に決められます。

また、自費出版専門の出版社の中には、書店への流通サービスを提供しているところもあり、書店に自分の本を並べてもらうことも可能です。

ただし、書店に本を置いてもらうためには、出版社と書店との間で契約を結ぶ必要があり、必ずしもすべての自費出版の本が書店に並ぶわけではありません。

また、書店に並べてもらえたとしても、実際に売れるかどうかは、本の内容や宣伝活動にかかってくるでしょう。

デメリット

自費出版は、従来の出版社を通さないため、出版にかかる費用はすべて著者負担となります。

そのため、編集費用、印刷費用、流通費用など、高額な費用が発生します。特に、印刷費用は部数に比例して高くなるため、注意が必要です。

また、自費出版では、著者が自ら在庫を持つ必要があります。そのため、予想以上に売れ残ってしまうと、在庫を抱えるリスクがあります。

在庫は保管場所も必要となり、費用も発生するため、大きな負担となる可能性があります。

プリントオンデマンド（POD）

メリット

プリントオンデマンド出版のメリットは、なんといってもその低コスト性にあります。

従来の自費出版では、事前に数百冊単位での印刷が必要となるケースが多く、印刷費用や在庫保管費用などの初期費用が大きな負担となっていました。

一方、プリントオンデマンド出版では、注文を受けてから1冊ずつ印刷・製本するため、無駄な在庫を抱える必要がありません。

必要な時に必要な分だけ印刷できるため、在庫リスクを大幅に抑え、初期費用を抑えることが可能です。

また、プリントオンデマンド出版は、出版社やサービス内容によって異なりますが、従来の出版社と契約して商業出版する場合よりも印税率が高く、少ない販売冊数でも、効率的に収益を上げることが期待できます。

このように、プリントオンデマンド出版は、従来の出版方法と比較して、費用面で大きなメリットがあります。

デメリット

プリントオンデマンド出版は、従来の商業出版と比較して書店への流通は難しいのが現状です。

なぜなら、多くの書店では、出版社を通して書籍を入荷する仕組みを取っており、個人で出版した書籍を取り扱わないケースが多いからです。

また販促に関しても、出版社は広告宣伝や書店への営業活動などを行ってくれますが、プリントオンデマンド出版の場合は自身で行う必要があります。

SNSやブログなどを活用し、積極的に情報を発信していくことが重要です。

このように、プリントオンデマンド出版は、書店流通や販促活動において、自身で積極的に行動していくことが求められます。

Booko出版の場合

Booko出版は、誰でも簡単に、低コストで自分の本を出版できるサービスとして人気を集めています。

20％という高印税率に加え、テンプレートを用いた簡単な作成プロセス、印刷・製本の簡便さ、そしてAmazonなどのオンライン書店への流通網など、魅力的な特徴が多くあります。

しかし、Booko出版は、あくまでもプラットフォームを提供するサービスです。従来の出版社のように、編集や販促活動のサポートは提供されません。そのため、著者は、自身で編集作業や広報活動を行う必要があります。

また、Booko出版で作成した書籍は、Amazonと楽天ブックスのオンライン書店で販売されます。実店舗の書店に自分の本を置きたい場合は、別途、書店との交渉や販売委託契約などが必要になる場合があります。

これらを踏まえ、Booko出版は、編集や販促のサポートが不要で、オンラインでの販売をメインに考えている著者にとって、特に適した出版方法と言えるでしょう。